令和3年第360回三田市議会定例会が開催された。議会では、様々な議題が取り上げられ、特に新型コロナウイルス対策や三田まつり、マイナンバーカードの普及が注目された。
森市長は新型コロナウイルス感染症に関する現状を報告した。「感染者数は減少傾向にあるが、変異種が報告されており、警戒が必要である」と強調した。ワクチン接種の体制を整え、円滑な接種を進めていく考えも述べている。
次に、三田まつりについては、社会状況の変化に直面しており、持続可能な開催を目指す取り組みを進める方針も発表された。「食と文化でつなぐ四季の里・三田」のコンセプトに基づき、夏と秋の二部構成で実施される予定である。若手起業家等をメンバーとした会議が設立され、イベントの再編に向けた協議が行われる。
マイナンバーカードの普及については、交付率が40%を超える見込みとされ、県内でのトップを誇る。これに関して市長は、さらなる普及を目指し、個人情報保護を徹底することを約束している。また、行政事務の効率化も図る方針が示された。
令和3年度の予算案についても説明があり、一般会計は399億9,100万円、特別会計205億2,300万円、企業会計214億3,072万円とされている。また、全会計を合わせた予算は819億4,472万円となっている。この予算は、新型コロナウイルスに対応しつつ、人口減少の緩和も図る施策が重視されている。
さらに、議案第36号についての提案も行われ、市役所の情報政策監の設置や役職の見直しが計画されている。これにより、行政サービスの質向上や業務の効率化を図る考えが示された。
その後、各議案は委員会に付託されることが決定された。市議会は今後も、地域のために重要な議論を続けていく重要性を再確認している。