令和6年3月28日、三田市議会定例会が開催され、議会は重要な予算案を審議しました。
今回の会議では、令和6年度の一般会計予算が主な議題であり、多くの議員から質疑が行われました。特に、一般会計予算における市長の選挙公約の反映についての意見が飛び交いました。予算決算常任委員長の厚地弘行議員は、「令和6年度予算案は、市長の選挙公約が全く反映されていない」と指摘しました。これに対し、田村克也市長は、「任期中に公約を果たしたい思いは変わっていない」と強調しました。
また、休日応急診療センターの使用料がコロナ禍前と比較して大きく増加している理由や、混雑緩和策についても質疑されました。市の担当部長は、医師や看護師の増員や新たな診察予約システムの導入などを進めていく意向を示しました。
一方で、忠魂堂の解体についても言及されました。遺族会からの要望書が提出されており、解体に向けた調整が進められているとの答弁がありましたが、議員からは説明不足との指摘がありました。
さらに、三田市の国民健康保険税との関連についても議論があり、基金の取り崩しを行いながらも税率の引き上げにつながる可能性があるとの懸念が示されました。議員たちは、生活が厳しい市民への配慮が無いのではないかと強い批判をしています。
また、田村市長に対する不信任決議案も提出され、賛成と反対の意見が分かれる中、最終的に否決されました。この決議案は、選挙公約の撤回や医療支援に対する不満を反映したものでありますが、結果として市長はその地位を守りました。
議会では、各種の決議案が原案の通り可決される一方、市長の政治姿勢について疑問が提示され続け、市民の期待を裏切る形となっていることが浮き彫りとなりました。引き続き、議会と市長の間での信頼回復が求められています。