令和5年3月三田市議会定例会(第370回)が開催されました。
議会では、令和5年度三田市一般会計予算や市民病院事業会計の予算が討議されました。
議案第5号「令和5年度三田市一般会計予算」について、予算決算常任委員会の委員長、檜田充議員は、予算案の審査を通して歳入は増加を見込む一方、歳出には様々な支出が計上されていることを強調しました。特に、保育所保護者負担金の滞納対策が取り上げられました。
子育て支援に関して、森本政直議員は「過度な市民負担を避けるための配慮と、持続可能な制度としての運用が求められる」と述べました。彼の意見は、長期的な政策の一貫性を確保する点でも見逃せません。
また、議案第11号「令和5年度三田市民病院事業会計予算」についても、議論が行われました。水元サユミ議員は「市民合意を得ていない統合の進行は問題だ」と懸念を表明し、計画の透明性と市民の声を反映した運営の必要性を訴えました。
この議案は賛成多数で可決されましたが、病院統合に対する異論が強いことは確かです。市民の意見を無視することがあってはならず、今後の運営には反省が求められます。さらには、議案第17号「三田市個人情報保護法施行条例の制定」でも議論が交わされました。長尾明憲議員は「匿名加工情報の取り扱いにおいて、本市の取り組みが不十分である」と指摘。この指摘は、個人情報保護という重要な視点から重要な見解として受け止められました。
全体として、各議案はほとんどが原案の通り可決されましたが、その背景には議員による活発な質疑や討論があったことが除かれないでしょう。議会は市民の声を反映しながら持続可能な政策を推進する必要があり、そのためには今後も密な連携が不可欠です。しかし、市民の不安や懸念が取り残されることがないように、常に開かれた姿勢で市政に当たる必要があります。