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三田市議会、病院再編統合や子育て支援の充実が中心議題に

令和5年第370回三田市議会定例会では、市民病院の再編統合や子ども医療費助成について議論。
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令和5年3月6日に開催された令和5年第370回三田市議会定例会では、主に市民病院の再編統合についての質問が注目された。

議員からは「森市政2期目の総括と検証」について質問があり、感染症対策や市民の生活支援など行政の努力が評価される一方、人口減少への対策が急務であると指摘された。特に、森本政直議員は、新型コロナウイルスの影響を受けた地域の医療と経済の状況を詳述し、うまく対応した行政の取り組みに感謝の意を示した。森市長は、"進取の精神"と"未来への責任感"を持って市政を運営してきたと述べた。

また、代表質問において森本議員は市民病院の統合計画について再度意見を述べた。これまでの経過、医療の需要について強く懸念を示し、特に急性期医療の確保が不可欠であると強調した。多くの市民が新型コロナウイルスの影響に苦しむ中、地域の医療機関が必要であるという意見も多く聞かれた。市民から寄せられた意見には、病院を今の場所に残しておく必要性が強調され、再編による危険性が指摘された。

市長は、三田市民病院の再編統合に関する計画において、地域医療のニーズに応えるための医療機能強化を図る意向を示した。ただし、具体的な数値や計画については引き続き議論が必要であるという姿勢が見受けられた。さらに医療職員の確保や、指定管理者制度のデメリットについても説明があったが、反対意見が多い中で十分な説得力を持つには至らなかった。

次の重要な議題は、子ども医療費助成制度と学校給食費の無償化についてであった。木村雅人議員は、子育て支援政策の重要性を訴え、全ての市民が公平に支援されるべきだと強調。子ども医療費助成の拡大と、学校給食費の無償化について具体的な提言がなされ、特に高校生以下の顧客層拡大を求める声が上がった。市長は、この件については国の施策に依存するため非常に慎重に進めなければならないとしたが、議会内での議論は続く見込みである。

また、農業振興に関する質疑もあり、農業従事者の高齢化や経営の厳しさが問題に。農政における地域の課題解決策と抜本的な農業者支援の必要性を強調し、農業振興に向けた市としての計画や支援施策の検討が求められた。地域の農業が維持できないという懸念は、そのまま地域の活力を失うことに直結すると意見が一致した。

今回の定例会では、市民の生活を支えるための重要な議題が多数含まれ、今後の三田市の方向性を占う重要な会議となった。議会の総意を反映した政策がどのように具現化されるか、引き続き注視していく必要がある。

議会開催日
議会名令和5年3月三田市議会定例会(第370回)
議事録
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