令和5年第3回東広島市議会において、交通事故対策や医療機関の充実、循環型社会の実現など多岐にわたる議題が討議された。
最初に、交通事故対策に関する質疑があり、横断歩道での歩行者の安全を守るための新たな施策が提案された。特に、ドライバーへの注意喚起を促す装置「ぴかっとわたるくん」の設置が検討され、モデル地域での試験導入が期待される。しかし、信号機の設置要望が高まっている中、実際に設置されるまでの時間とコストの課題が指摘された。また、高齢者の運転技能が低下する中で、免許返納に関する柔軟な対応が求められ、高齢者の自立を支援する必要性が強調された。
次に、循環型社会の実現に向けたごみの減量化施策についても質疑が行われた。現在の目標値850グラムは適切であるかとの問いに、過去のデータを元に決定したとする答弁があり、市民一人当たりのごみ減量の重要性が再確認された。特に、生ごみの水分削減が提案され、コンポストや水切り器の効果が期待されるが、全体の使用状況や実効性については引き続き検証が求められた。
さらに、汚染水対策の一環として、産業廃棄物処分場の設置に関する問題が取り上げられ、自治体としての姿勢が問われた。市としては地元住民の意見を尊重し、法令に基づく適切な対応を進める考えである。最後に、国民健康保険税の引下げについても議論が行われ、現状の経済状況を考慮しつつ、改善策が模索される必要があるとの意見が出された。市議会は、積極的に市民の声を反映し、様々な施策の実行を促進する意向を示した。