令和4年第2回渋川市議会臨時会が開催され、重要な議案が複数話し合われた。
議会に出席した17人の議員は、各議案の審議を経て、補正予算が提案された。特に注目されたのは、令和4年度渋川市一般会計補正予算第4号である。この予算案は、愛郷ぐんまプロジェクト第5弾に伴う観光支援及び美術館移転に関する予算が組み込まれている。
まず、髙木 勉市長が補正予算の説明を行った。補正予算は、しぶかわ観光応援キャンペーンの期間延長に必要な資金を含み、多くの市民が美術館活動を期待する中、一日でも早い開館を目指していると強調した。市長は「令和5年4月に美術館を開館させるため、早急に整備を進める必要がある」と述べた。
その後、総務部長の星野 幸也氏が、予算の具体的な内容を詳しく説明した。予算における補正額は、歳入歳出それぞれ340億611万6,000円となる見込み。美術館移転に伴う改修工事のために設定された予算は7480万円である。さらに、地域観光事業支援補助金が5717万4,000円の増額も計上されている。
質疑応答では、加藤 幸子議員が美術館移転に関する工事計画を厳しく問うた。彼女は、第二庁舎の耐震性に対する懸念から、今後の使用年数と安全性について質問した。これに対して、建設交通部長の柴崎 憲一氏は、現在の建物は耐震設計がされており、適切な管理を行っていけば長期間使用できる見込みと回答した。
この臨時会では、美術館の移転と関連する予算が議論され、市議会は修正案を可決することに至った。修正案は、美術館移転事業の予算を一部削除したものであり、今後の実施計画の透明性や予算の適正性に対する議会の意見が反映された形となった。議長の望月 昭治議員は「今後も市民の期待に応え、良質な美術館が築かれることを期待する」と締めくくった。
……今後の美術館移転が市民によって評価されることが期待される。