令和5年5月9日、多治見市にて臨時議会が開会され、議長及び副議長の選挙が行われた。
この会議は新市長就任後の初の議会であり、重要な位置づけがある。議長には柴田雅也氏が選出され、副議長には吉田企貴氏が当選した。選挙結果は、出席議員全21名の有効投票が19票で、柴田氏は19票を獲得。
新議長は、議場で挨拶を行い、「市民が主役のまちづくり」を基本方針に掲げて市政運営に取り組む意向を示した。また、市長に就任した高木貴行氏も同様の趣旨で発言した。
この臨時会では合計14件の議案が提案され、専決処分の報告、承認、新たな条例の制定が議題となった。特に目を引くのは、定年延長制度の導入に関する条例改正提案であり、国家公務員の取扱いに準じた内容が含まれる。
多治見市の現行条例の見直しも行い、再生可能エネルギーの普及を促進する取り組みが強化される見込みである。小規模工事契約の締結も議題に上がり、児童発達支援センターの新設が進行中で、地域福祉向上に寄与する。
また本臨時会では、政治倫理の宣誓も義務付けられた。獅子野真人氏が宣誓を行い、倫理の具現化に向けた決意を表明した。議会の清廉性を維持するための重要なステップとなった。
さらに、物品供給契約や権利の放棄に関する議案も通過し、特に生活保護費の徴収金に関する権利放棄は、地域の経済状況を反映した判断である。