令和3年第7回矢祭町議会定例会が開催され、重要な議案が上程される。
町長の佐川正一郎氏は、議案第83号から第96号までの14件について提案理由を説明した。
特に注目されるのは、矢祭町特定事業活動振興計画に基づく固定資産税の特例に関する条例の制定である。
この条例は、福島復興再生特別措置法に基づき、特定事業活動に供する施設の新設又は増設を行った事業者に対し、固定資産税の課税免除措置を講じるものだ。
自立総務課長の鈴木直人氏は、「この措置により、地域の事業者が新たな投資を促進することを期待している」と述べた。
また、観光振興を目的とした矢祭町観光レンタサイクル条例の制定も提案された。
事業課長の古市賢氏は、この条例により町民の健康増進と観光客の利便性向上が図られると強調した。
続いて、読書活動を推進するための条例も上程された。
教育課長の高橋竜一氏は、「この条例によって矢祭町が全国に『読書の町』として発信されるよう尽力する」と述べた。
さらに、介護保険制度に関わる補正予算なども話し合われ、議員からの質疑に次々と答えが寄せられた。
一般会計補正予算は歳入において6,318万1,000円の増が見込まれており、予算総額は52億7,401万5,000円となる。
会議の最後には監査委員の選任が行われ、新たに藤田義広氏を後任として選任することが決定された。