令和3年12月20日、相馬市議会の臨時会が開かれた。
議事は円滑に進行し、本議会の重要な議案が取り上げられた。
特に注目されたのは、令和3年度相馬市一般会計補正予算(第8号)である。これは、子育て世帯に向けた臨時特別給付金を一括支給するため、2億6,160万円の増額が提案されている。
市長の立谷秀清氏は、会議の冒頭で、「令和3年第6回相馬市議会臨時会の招集にあたり、全員の出席に感謝申し上げる」と挨拶した。続いて、補正予算の詳細が説明された。
補正予算は、子育て世帯への支援を目的としており、特に注目されるのは国の方針転換に伴う現金一括支給である。子供1人あたり10万円相当の支給が、無条件で行われることが決定されている。
保健福祉部長の原史朗氏は、「早急に国の給付金を届けることが最優先である」と述べ、迅速な給付を目指していることを強調した。
質疑では、議員からの質問が多く寄せられ、特に「現金一括支給にした理由は何か」という問いに対し、原氏は「国の新たな通知を受け、より早く財を届けることができるため、選択肢の中から一括支給が選ばれた」と説明した。
討論の結果、議案第119号は全員一致で原案通り承認された。市長は後日、給付金が速やかに支給されるよう準備を進める意向を示した。
この議会の重要性は、国からの給付金が地域社会に深く関わるものである点にある。市民生活に直接影響を及ぼす施策に対し、地方議会がどのように対応していくかが問われている。市長の言葉を借りれば、「できればクリスマスの頃には支給を完了したい」とのことで、議会としても市民の期待に応えていく構えである。
議会は10時に開会し、10時13分には閉会を迎えた。議長の石橋浩人氏は最後に、議会の円滑な進行に感謝を表明し、参加者全員に対する労いの言葉を述べた。今後、相馬市は地域の実情に応じた施策を展開し、子育て世帯への支援を強化していく意向を強調している。