令和2年第6回塙町議会定例会が9月17日に開催された。議会では、提案された多数の条例案と予算案が審議され、全体的に賛同を得て可決された。
特に注目を集めたのは、東日本大震災の被災者に対する国民健康保険税等の減免に関する条例の改正案である。これについて、議長の割貝寿一氏は、「多くの被災者に少しでも救済を」と強調し、同条例改正の重要性を示した。
また、塙町手数料徴収条例の改正についても議論されたが、これに関しては質疑がなかった。議会は原案通りの採決を行い、可決された。加えて、令和2年度一般会計補正予算も審議され、鈴木茂議員は補正予算中の金額について質問を行った。
他にも、教育長の秦公男氏が指導している幼稚部の北側にガラスフィルムを貼る工事に関連する説明も行われた。子どもの安全を考慮し、監理される消防法の規定に基づいた施工に向けた対応が求められていることが示された。
地方自治法に基づく各種報告も行われ、町長の宮田秀利氏は令和元年度の健全化判断比率について報告した。その結果、早期健全化基準を超えなかったとの説明があり、財政状況に対する一安心が窺えた。また、資金不足比率も問題がないことが報告され、財政が安定していることが確認された。
最後に、議会では議員派遣の件や閉会中の事務調査についても協議され、各委員長から申請があった事項について異議なく受理された。来年度に向けた財源確保など課題は多いが、議会は今後も町民の福祉向上に努める姿勢を示している。