令和4年第3回志免町議会が開催され、いくつかの重要なテーマが議題に上がった。特に、子ども健診事業や防災対策に関する議論が集中した。
子ども健診事業について、大西勇議員が取り上げた。議員は、「三歳児健診における視力検査、特に弱視の早期発見の難しさについて」質問した。現行の検査方法や、視力検査の周知・啓発の重要性が指摘された。健康課長の徳永康國氏は、「視力検査は絵カードを使用し、令和3年度には精密検査を必要としたのは4.5%と報告された」と述べ、視覚異常の検出精度向上が不可欠であることを強調した。
また、幼児保育事業についても言及があり、大西議員は「育休退園制度の見直しや一次預かり事業の実施状況」について質問した。地域の子育て支援策がますます重要視される中で、町長は今後の充実を約束。また、防災についても丸山卓嗣議員が取り上げ、集中豪雨など自然災害に備えた町内の危険箇所の調査や、初動対応の強化について言及した。特に、土砂災害危険箇所の指定数や、最近の防災計画の見直しが議論された。
さらには、消防団活動が地域の災害対応において重要であることが改めて確認された。町長は、「消防団は非常に大切な役割を担っており、地域安全のために多岐にわたる活動を行っている」と述べた。地域の防災力の強化や消防団員の確保も重要な課題として挙げられた。
環境問題としてのプラスチックごみの課題も議題に上がり、プラスチック資源循環促進法の施行が論じられた。これに関連し、住民への周知活動や、志免町の処理体制の強化が求められた。食糧危機に関する懸念も議会で取り上げられ、町民生活への影響が懸念される中、長期的な対策の必要性が指摘された。教育問題では、教師不足の現状が浮き彫りとなり、部活動の在り方や教員の多忙についても議論がなされた。これらの討議を通じて、町民の安全・健康維持に向けた施策の重要性が強調され、今後の取り組みに期待が寄せられている。