令和3年第2回志免町議会定例会が、2021年3月23日に開会された。
議会では、新型コロナウイルスの影響を受けた予算や健康保険制度の見直しが主な議題となった。また、最近の議会の動向を反映し、町長から学校教育課のプロポーザル方式についても言及があった。
町長の世利良末氏は、プロポーザル方式に関する課題を認識しており、透明性を強化するための対策を講じる意向を示した。議会では、これに対して古庄信一郎議員が詳細な質疑を行い、予算常任委員会での議論を引き合いに出しながら、透明性の確保が求められた。
総務文教常任委員長の稲永隆義氏は、町長および副町長の給料月額を減額する条例についての報告を行った。この減額措置は、上下水道課における手続きミスに起因し、町民への影響を考慮した結果としての措置であった。
古庄議員は、この減額に対して反対意見を表明し、職員の手続きミスが町のトップまで波及する不透明さを指摘した。副町長の減給を即座に行うことは過去に例がないことから、議会内での意見は分かれた。これに対し、支持を表明する議員も存在し、賛否が交錯した。
次に、各議案の審査が行われ、志免町国民健康保険税条例や学童保育事業に関する条例改正が全員賛成で可決される一方で、「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書案」は賛成少数で否決された。
この議会は、町政における重要な施策を含んでおり、特に予算案の精査は今後の町の運営に大きな影響を与える。
会議の最後に、退職する職員へ感謝の意が表され、議会は午後8時09分に閉会された。議会としては、町民の信頼に応えるため、今後も透明性のある運営を目指す意向を示されている。