令和元年9月の越前市議会定例会では、さまざまな議案が審議された。
日程の最初に扱われたのは、議案第61号の専決処分の承認についてである。川崎悟司議長は「本案に対する質疑はなし」と述べ、質疑を終了した後、承認されることが決定した。
続いて、議案第49号から第56号までの8案が一括して審議された。特に、平成30年度の水道事業や工業用水道事業に関する決算認定が焦点となった。川崎俊之議員が、マイナンバーカードを活用した地域経済応援事業について質問。小泉陽一産業環境部長は、地域ポイント事業の利用実績は13件にとどまり、7件でポイントが使われたと答えた。
また、決算審査において、鳥獣害の防止策も主要な議題になった。川崎俊之議員は、捕獲した猿の数が特に低かったことに触れ、今後の捕獲対策を求めた。五十嵐達哉農林審議監は猿の捕獲が普段難しいことを強調し、「移動式の捕獲おりを活用しての捕獲を進める」と述べた。
さらに、一般会計補正予算についても議論が行われた。大久保健一議員は、補正予算の防犯カメラ設置について質問し、刀禰孝則危機管理幹が「県の補助を受けて、自治振興会が主体で進める」との答弁を行った。市長も追加で、地域からの要望に応じた防犯対策の重要性を訴えた。
このほかにも、住民福祉や保育園の待機児童問題など、多岐にわたる議案が継続審議へと付託され、議論の活発さが印象的であった。今後、各案の具体的な施行内容や成果に注目が集まる。