令和5年12月6日、東温市議会は定例会を開催し、重要な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、一般質問での介護保険制度や高齢者福祉に関する議論である。この質問に対して、森眞一議員は、介護保険制度の現状やその問題点について言及した。彼は、自公政権による社会保障予算の削減が介護分野に深刻な影響を及ぼしていることを指摘した。特に、介護従事者の過酷な労働環境や低賃金が人手不足を引き起こし、介護サービスの質が低下していると強調した。彼は、若い職員の離職や志望者減少が深刻な問題であることにも触れた。
続いて、近藤千枝美議員はプレコンセプションケアについて質問を行った。彼女は、その重要性を述べ、正しい知識を持って妊娠に向き合うことが、女性の健康だけでなく、次世代の子どもたちの健康にもつながると主張した。さらに、松山市が行っている費用助成制度を参考に、本市でも導入を検討する必要性を訴えた。
また、渡部勇次議員は、超高齢社会におけるまちづくりを提案し、市が進める地域包括ケアシステムの構築状況を問うた。市長は、市内の医療機関や介護施設の整備状況を報告したが、今後の課題として少子高齢化や人材不足があることを指摘した。
さらに、議案第74号として令和5年度東温市一般会計補正予算が提案された。この補正予算には、生活応援商品券事業が含まれており、物価高騰に対応するための施策が盛り込まれている。市長は、国からの交付金を活用し、市民への支援を強化する意向を示した。