令和3年9月10日、東温市議会において定例会が開催され、各議題について熱心な議論が交わされた。特に、教育委員会の点検・評価報告や子ども基本条例の制定に関する審議が印象的であった。
日程第2では、令和3年度の教育委員会の点検・評価がテーマとなり、渡部勇次議員が質疑を行った。彼は教職員の働き方に関連する資質向上施策について問いただし、校務支援システムやグループウェアの効果とその評価根拠を明らかにするよう求めた。橋本武学校教育課長は、ICTを活用した改革の進展を説明し、導入によって業務効率の向上があったとの報告を行ったと述べた。これに対し、渡部議員は現場の多忙化も増加している現状を指摘し、実情を客観的に把握する必要性を強調した。
次に、日程第3の議案では、東温市の子ども基本条例の制定が提案され、渡部勇次議員がこの議案の意義について意見を述べた。条例の作成には大学教授や教育専門家が関与し、子どもたちの権利保護が重要な理念として掲げられている。また、教育長は、子どもが主体性を持って意思決定を行えるような環境づくりの重要性を伝えた。
この条約の制定にあたっては、地域住民と市が一体となって子どもの健やかな成長支援を行うことが目的であり、子どもたちの意見が施策に反映されることが期待されている。市長の加藤章氏も、子どもたちが社会の宝であることを強調し、その育成に関して市の責任を語った。
最後に、各認定案についての質疑も行われ、決算審査特別委員会の設置が決定して議会は終了した。次回の会議は9月24日に予定されており、市議会の今後の動向が注目される。