令和3年第4回東温市議会定例会が、9月8日に開催された。
この日は、一般質問が行われ、地域コミュニティの活性化、外国人技能実習生の状況、再犯防止の取組、農業と林業の振興など、多岐にわたるテーマが議論された。
特に強調されたのは、地域コミュニティの重要性だ。伊藤隆志議員は、「地域コミュニティの育成は、地方自治の核心である」と述べた。彼は、地域の自治会への加入率が減少傾向にあることに懸念を表明し、「より積極的に市民のコミュニティ意識を高める必要がある」と強調した。加藤章市長は、地域コミュニティを支える施策として、「コミュニティ意識の高揚」を掲げ、自治会活動への参加を促進することを述べた。
また、外国人技能実習生の問題も取り上げられた。松末博年議員が「市内で生活する外国人技能実習生の実態把握が重要だ」と提起し、山本一英専門監は「専用の窓口を設け、相談や支援に努める意向」を示した。特に、地域住民と外国人実習生とのコミュニケーション活性化が今後の課題であることを指摘している。
再犯防止推進計画に関しては、大西聖子市民福祉部長が「立ち直り支援の重要性」を述べ、各機関との連携強化を確認して、地域に密着した支援の必要性を訴えた。
農林振興については、渡部啓二農林振興課長が有機農業推進の現状を報告し、実際に市内で有機農業に取り組む農家は36経営体であることを明らかにした。また、複合的に農業と教育の取り組みの重要性が語られた。さらに、森賢治環境保全課長は地球温暖化対策として再生可能エネルギーの導入状況について説明した。市の施策に従い、太陽光発電システムの設置が進行中で、今後も更なる発展が期待されると述べた。
総じて、この定例会では、地域コミュニティの活性化、外国人との共生、再犯防止、農林業、環境問題など、複合的に取り組む必要性が確認された。市と住民が協力し合い、より良いまちづくりを目指す意義が繰り返し強調された。