令和3年12月10日に開催された令和3年第6回東温市議会定例会で、主に予算案や条例改正が議題に上った。この中で、特に東温市一般会計補正予算についての質疑が注目を集めている。議案第44号では、一般会計補正予算が審議され、市が国内で進める様々な施策への資金配分が提案された。
安井浩二議員は、アート・ヴィレッジとうおん創生事業の財源として、愛媛信用金庫の企業版ふるさと納税の活用について質問。企画政策課の渡部真也課長は、企業の寄附が地域活性化に貢献する仕組みについて説明した。具体的には、寄附金がプロジェクトの財源となることで、地域の創生に繋がることを強調した。
また、新型コロナウイルスワクチン接種に関する質疑も行われた。接種計画が進んでいる中、住民への接種券発送について、健康推進課の門田千志課長が詳細を語った。接種票の発送が、8ヶ月経過に基づいて実施されるため、十分な周知をする必要があるとした。
さらに、プロ野球オールスターゲームに関する機運醸成事業も話題となる。河端徳明生涯学習課長は、野球に対する熱意を高めるためのイベントが計画されていることを述べ、地域のスポーツ振興について触れた。この取り組みは、地域の子どもたちに夢や希望を与えることを目指しており、実行委員会による拡充が図られる予定である。
下水道使用料の値上げに関しても質疑が行われ、上水道課の大森泰課長が運営の厳しさを訴えた。人口減少の影響から、下水道事業が直面している財政状況が報告され、本市の持続可能な運営に向けた課題が浮き彫りとなった。
本定例会では、今後の地域振興や公共サービスの維持に向け、各議案が慎重に審議されている。議会での質疑を通じて、市の将来に向けてのビジョンを明確にする重要性が再確認される場となった。