令和5年第2回定例会が6月6日に開催され、さまざまな市政に関する質問が行われた。
特に注目されるのは、新ごみ焼却場建設についての議論である。議員からは、建設費の大幅な増加に伴い、これまでの計画の見直しが求められた。現状では、施設本体の設計及び建設工事については、当初154億4,000万円だったものが229億6,000万円に増加したという。この結果として、市の負担も68億円から約78億6,000万円に増え、53パーセント増となる見込みである。
この問題に対して、岡田憲二議員は、清掃組合が事務局として早急に対応すべきであると強調した。また、協議会の運営にあたって、野体連には現場の声が正確に届いていないのではないかと、疑問を示した。これに対し、職員からは、現在の計画では延長が必要だとの報告があり、さらなる議論が尽くされる必要があるとの意見を述べた。
また、大網駅南地区まちづくりについても議論された。協議会は昨年10月に発足し、現在までに2回の会合が行われ、現状の利用状況や交通状況について意見交換がなされた。今後の進展として、様々な施設の統合や新たな開発手法が検討される見通しであるが、慎重な進行が求められている。
さらに、高齢者支援に関する取り組みが強調され、特に緊急通報装置の貸与について議論が交わされた。貸与数が若干減少している現状を受け、地域社会での認知度を高めることの重要性が語られた。また、紙おむつの支給についても重要視され、利用者数が増加しつつあることが認識されている。
最後に、道の駅の整備についての市長の構想が報告された。地域交流拠点としての道の駅が、白里地域を活性化する鍵となり得るとの期待が寄せられている。市長は民間企業や団体との協力を強化し、道の駅の運営に向けた具体的な計画を推進していく意向を示した。
この日の会議では、市政全般にわたる重要な質問が呈され、市民生活に密接に関わる課題への道筋が示された。今後の対応に注目が集まる。