令和2年9月2日、成田市議会の定例会が開催された。議事は新型コロナウイルスへの対応、評価される消防団の活動と老朽化した保育園の改善に焦点が当てられた。
市内の新型コロナウイルス感染症の影響について、議員たちが繰り返し質問した。飯島照明議員は市内の感染者数や対策の現況について問うも、小泉一成市長は「感染症警戒本部を設置し、情報提供を努めてきた」と答弁した。
具体的には、感染者数は7月に8例、8月までに30例と増加しているとし、追加の検査体制の充実が必要であると強調した。経済状況については、観光業が77%減少している中で、中小企業への30万円の支援は評価されるべきだとした。
教育現場にも影響があり、学校の行事にも変更が迫られている。特に、運動会や入学式の開催が難しくなっていることが指摘された。教育部門において、関川義雄教育長は「感染予防に努めつつ、教材の再編成やオンライン授業を推進する必要がある」と述べた。
避難所の運営についても言及があった。一山貴志議員が新型コロナウイルス感染症対策として、避難所運営の見直しを訴え、小泉市長は「収容人数などを見直し、備品を充実させる方向で進める」と応じた。特に感染症予防と女性の視点を重視し、感染症対策品の整備を進める方針を明確にした。
次に、老朽化が進む公立保育園についての議論が行われた。長沼保育園の現状について、一山議員はトイレやインフラの改善が求められると指摘。市は調査を行い、早急に対応する意向を示した。また、衛生面の強化も求められており、この機会に各保育園における施設整備の必要性を再評価する動きが見られた。
消防団の活動については、住民の安全を支える重要な役割が改めて確認されたが、団員の減少問題が背景にある。市松内や市民の自発的参加を促し、機能別消防団の導入も検討されるべきとの意見が出された。