流山市議会は令和2年10月6日に第3回定例会を開催し、様々な議案や陳情が審議された。
議案第93号「令和2年度流山市一般会計補正予算(第9号)」について、井崎義治市長は妊婦や一人親世帯への支援、インフルエンザ予防接種の費用助成などを提案した。特に、妊婦の配偶者が受けるPCR検査の助成や高齢者のインフルエンザ予防接種の自己負担免除は、コロナ禍における市民生活において重要な施策であると強調した。
本議案は賛成多数で可決された。市はこれにより、予算総額936億8,362万円を達成し、市民の健康を守るための新しい施策に取り組み続ける姿勢を示した。
また、議案第70号として流山市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正が可決され、コロナウイルス対策で奮闘する職員への報償となるよう期待される。
あわせて、流山市内の小学校や中学校における新型コロナウイルス感染症対策についての決議も議題にあがり、学校運営や教育の現場における労働環境の整備の必要性が指摘された。これにより、教職員負担軽減と児童生徒への教育機会の提供が強調された。
さらに、陳情第4号「事業継続のための給付(支援)制度創設を求める陳情書」は不採択となったが、議会内での討論には事業者支援への必要性が幅広く共通認識として存在していたという。
議案の可決により、流山市は新型コロナ対策に全力で挑み、地域経済や市民生活の安定を図る重要な一歩を踏み出した。