令和2年9月の松戸市議会では、市庁舎建て替えに関する議論が再燃した。議員のミール計恵氏は、新庁舎整備基本計画の制作過程において、議会や市民の参加が不十分であることを指摘した。市長の本郷谷健次氏は、今後は市民の意見を反映させる必要性を強調し、改善策を検討していると言及した。
次に、災害時の避難体制についての質疑が行われた。深刻化する気候変動により、松戸市でも豪雨による浸水被害が増加している。議員の中西香澄氏は、高齢者や要配慮者施設における避難確保計画の進捗状況を確認し、迅速な策定を求めた。
性教育についても重要な議題となった。事態の深刻さを受けて、議長は包括的性教育の推進を要望し、若年妊娠や性被害防止に向けた具体的なプログラムの導入を訴えた。この中で、若年妊娠が急増している現状に対処するため、教育課程に性教育を充実させる必要性が訴えられた。
また、決算についても審議された。認定第1号から第10号までの決算が一括審議され、特に松戸市の病院事業に関する赤字などが議員から厳しく指摘された。この問題を受け、市は今後、効率的な運営が求められる。特に病院事業の見直しや経営改善に向けた議論が続いていくことが期待される。
東京オリンピック・パラリンピック推進業務についても議論があり、事前キャンプ等に関する経費の減額が承認された。市は引き続き、イベントの準備を進める必要がある。市としては、今後の影響評価を実施し、継続的に市民に良い影響を与えるよう努めていく方針が示された。