香取市議会は令和2年9月2日に定例会を開催し、さまざまな市政に関する一般質問が行われた。
宇井 正一議員は山田・栗源支所の在り方について発言した。地域住民からは支所での行政サービスが低下しているとの声が多く寄せられている。宇井議員は合併以降の住民サービスの低下を憂慮し、支所の職員数や業務内容の変化に伴う利便性について問いかけた。これに対し、淺野 仙一 総務企画部長は、自治体の行財政運営の効率化を図る中で、限られた財源の下で安定したサービスを提供する意義を説明した。
次に、宇井議員は鳥獣被害の実態についても質問をした。ここ最近、イノシシによる農作物被害が増加しており、早急な対策が必要とされる。宮崎 秀行生活経済部長は過去数年間の被害額の推移を示し、香取市では捕獲体制の強化を図る方針を示した。
さらに、橘ふれあい公園の管理運営についても議論が交わされた。この公園は香取市の重要な観光資源となることが期待されており、その運営方針について宮崎部長は、地域のニーズに応じた運営方法を今後も考慮していく意向を示した。
また、農業用廃プラスチック類の取扱い問題についても質問があがり、使用量が年々増加しているという現状が指摘された。
議会では各議員が香取市の未来に向けた課題解決に向けて活発な意見交換を行った。特に、山田・栗源支所に関する発言では、住民サービスの在り方と合併後の地域振興が議題にあがり、政策確立の必要性が強調されていた。市の健全な財政管理のもとで地域住民が求めるサービスの充実が求められている。市によるさらなる地域振興策への取り組みが期待される。