令和4年第1回柏市議会では、各議員から多岐にわたる質問が投げかけられ、市政運営の重要課題に関する意見が交わされた。
特に組織改編については、円谷憲人議員が市役所全体の機能強化を求めた。\n「市役所の歴史や全体像を市民に伝えるためには、職員一人ひとりが組織の役割を理解する必要がある」と述べ、改編に際しての準備不足を懸念した。
これに対し、副市長の鬼沢徹雄氏は、「今回の組織改編は、危機管理体制を強化するために必要なもので、関係部署との協議を重ねてきた」と述べた。新たに設置される危機管理部と広報部の役割についても、職員への浸透を図る意向を示した。
続いて新年度予算案に関する質疑も行われた。特に交通政策について、円谷議員が市場と市役所を結ぶ交通手段の改善を求めた。\n土木部長の星雅之氏は、「柏駅と市役所を結ぶバス路線の確保について協議を進めている」とし、利用者を増やす方策についても言及した。\n
また、保育人材の確保についても議論が交わされた。高木絹代こども部長は、「合同就職説明会の開催や処遇改善政策によって、保育士の確保を進めてきた」と述べた。具体的な数値目標については確認しきれぬ部分があったものの、保育環境の整備に向けた取り組みが進められていることが示された。
更に、議会では学校給食の質に関する問題も取り上げられた。\n学校教育部理事の須藤昌英氏は、「安全で栄養バランスの良い給食を提供するために、加工品と手作りのバランスを考えながら運用している」と説明した。これに関連して、自校給食とセンター方式のメリット・デメリットについても多くの意見が寄せられた。
示された課題については、他の自治体と比較しながら総合的な施策の見直しが必要であり、早急に取り組むべきであるとの指摘がなされた。