令和3年12月10日、鎌ケ谷市議会は定例会を開き、複数の議案を審議した。
特に注目を集めたのは、鎌ケ谷市職員の給与に関する条例の改正である。これについて、「時間外勤務縮減に向けた取組の一環として、令和3年4月から長時間労働の是正に取り組むため、時間外勤務の上限時間を設定した」と、葛山繁隆議員は報告した。
また、給与水準の適正化を図るための特例措置に関しても議論が交わされた。佐竹知之議員は、「適正化の名の下で職員の給与水準を引き下げることは反対だ」と述べ、地元の経済情勢や雇用の重要性を強調した。一方で、中村潤一議員は、「優先順位は市民の理解を得ること。給与の適正化は必要だ」と賛成意見を述べた。
次に、令和3年度一般会計補正予算(第9号)が審議された。市長の芝田裕美氏は、「新型コロナウイルス感染症影響下、公共施設や道路環境の充実を図るため必要な経費が計上されている」と説明した。また、約1,500万円のふるさと納税受入額に対して、税額控除による市税の減収が約1億4,100万円になる見込みも報告された。議案は全体として可決された。
さらに、避難所備蓄品の購入についても議論された。具体的には、感染症対策としてパーティション等の備蓄品を購入することが決定された。市民生活部長の渡邊忠明氏は、地域防災計画に基づく必要物資の確保について言及した。
最後に、教職員の人権擁護委員の推薦についても全て適任と認める意見が付され、議会は一貫した姿勢を維持し続けた。全体として、議論はスムーズに進行し、大部分の議案は原案通り可決された。
委員会報告の後、散会を宣告し、本日の日程は無事終了した。