令和2年9月18日、いすみ市議会第3回定例会が開催され、複数の重要議案が審議された。
議案第2号から第5号までの審査では、いすみ市特定教育・保育施設に関する基準の改正や一般会計補正予算、介護保険特別会計補正予算などが議題に上がった。特に、議案第2号については、教育環境の向上に向けた取り組みが確認された。
文教厚生常任委員会の半場新一委員長は、議案第2号の改正が全会一致で可決されたことを報告し、質疑応答では、教育への新たな助成が求められている旨を述べた。また、議案第3号の一般会計補正予算に関連して、消防団用の耐切創性手袋やコロナ対策用の備蓄物資の購入に関する質疑も行われた。
次に、議案第6号から第10号においては、令和元年度の各特別会計決算が審査された。決算審査特別委員会の高森和久委員長は、各会計が適正に執行されたと報告。歳入の減少が懸念される中、今後の財政運営に関して、さらなる歳入確保と歳出削減の必要性が強調された。
続いて、議案第16号、令和2年度一般会計補正予算については、インフルエンザ予防接種の助成や小・中学校の修学旅行経費の補助を含んだ内容が報告された。市長の太田洋氏は、「新型コロナウイルスやインフルエンザ対策の一環として、適用対象者を拡大することが重要だ」と述べた。これに対し、議員からはワクチンの供給状況に不安があるとの質問も寄せられた。
さらに、議案第17号の小中学校向け学習用備品の取得については、全会一致で可決された。教育環境のICT化が進む中、子供たちへのタブレット端末の配布が期待されている。
最後に、人権擁護委員候補者の推薦が行われ、目良健一氏の推薦に対して異議は出ず承認された。市長の太田洋氏は目良氏の人権擁護コミットメントを強調した。
これにより、全ての議題が円滑に処理され、いすみ市議会は令和2年の第3回定例会を閉会した。