令和３年第３回印西市議会臨時会が開催され、コロナウイルス感染症対策や予算補正についての重要な議題が議論された。
市長の板倉正直氏は、今後の感染対策についての考えを示した。新型コロナウイルス感染者数は、過去最多の577人に達する厳しい状況が続いている。市民の安全を確保するため、さらなる対策を講じる必要性を強調した。市では、感染の状況に応じた施策を進める方針である。
次に、議案第１号として提出された「令和３年度印西市一般会計補正予算（第５号）」が審議の対象となった。計画されている予算は、感染防止策としてのワクチン接種を早期に実施するためのものである。
企画財政部長の小林正博氏がその詳細を説明した。補正予算の総額は422億2,029万6,000円で、追加される歳入と歳出はそれぞれ2億4,336万5,000円である。新型コロナウイルス対策に関しては特に、疾病予防対策事業費による補助金が増額する予定だ。
質疑応答では、山田喜代子議員がワクチン接種に関する具体的な内容を質問した。接種にかかる費用の内訳や接種期間について明示され、接種対象者が16歳から39歳であり、希望者全員への接種完了を目指すという見通しが示された。
また、健康子ども部長の酒井和広氏は、接種会場の運営について、受給機会を増やすために予約受付の体制を整え、大規模接種会場を設置する方針であることを述べた。コールセンターの設置も計画しており、ウェブ予約に不安を持つ市民への対応を検討している。
この議案に関する質問を受けた後、討論は行われなかったが、最終的に全会一致で可決された。この結果、補正予算は原案どおり決定し、市は市民にとって重要な施策を迅速に進める見込みである。