令和3年第1回市原市議会定例会が開催され、複数の重要な議案が審議された。
主に市原市の介護保険法改正や年度予算案についての内容が中心だった。
市原市介護保険条例の一部改正に関して、教育民生常任委員会の副委員長を務める吉田あけみ氏は、この改正が介護認定審査会委員の定数見直しや最新の法改正に合わせるものであると説明し、賛成多数で可決することを提案した。
また、放課後児童クラブ条例の改正案についても賛成が多く見られ、吉田氏は新たに3つの児童クラブを開設し、1つを廃止する方針を説明した。この議案は全員の賛成で可決に至った。
さらに、議案第30号である市原市都市計画審議会条例の改正について、建設常任委員会副委員長の相川真樹氏が増員の必要性を主張し、こちらも賛成多数により可決された。特に、まちづくりへの影響が期待されている。
次に、令和3年度の予算案が議題に上がり、予算審査特別委員会の水野義之委員長が、市税収の減少を挙げ、厳しい財政状況を指摘した。その上で、新型コロナウイルスに関連する対策費の増加など厳しい中にも、市民生活の維持を強調した。
市民生活を支えるための施策や新たな挑戦の必要とともに、特に重点を置いている施策などを取り扱った内容が報告された。
討論では、日本共産党の加藤和夫議員が反対の立場から、改正内容の不備や保険料上昇の懸念が強調される中で、介護保険制度改正の必要性を訴えた。一方で、賛成意見を表明した平出泰秀議員は、予算案の厳しさを挙げながらも市民生活を最優先する姿勢を称賛した。
最終的には、予算案全体が賛成多数で可決される形となった。その後、議案の採決が進められ、市原市議会の運営規則の改正案についても原案可決となった。
この会議は、議会の透明性を担保し、将来にわたって市民サービスを向上させるための重要な場であったと言える。